L O A D I N G

PROJECT

病院再生プロジェクト

ここ数年、時代の変化とともに病院をとりまく環境は激変しています。
建築基準法改正、診療報酬改定、医療法改正、介護保険法改正、個人情報保護法、
防災、安全対策、バリアフリー、ユニバーサルデザインなど
患者様の視点に立った安心できる医療と同じく、設備面でも再考が求められています。
病院再生プロジェクトとは、様々な変化を総合的に考慮し、病院をより良く「改修・再生」するプロジェクトです。

POINT 1

建物と同様、普段目に見えない内側の設備やシステムも、時間とともに老朽化していきます。その分野は、給排水・衛生・空調・換気・電気…と範囲が広いため、私たちは施工業者だけでなく各専門分野の技術者とも協力し、既存建物の様々な問題点や、各種トラブルの解決、そして改修計画に伴う設備システム・省エネシステムなどをご提案しています。

POINT 2

患者様や医療スタッフの負担を軽減するため、動線の変化なども再考慮した上で、誰にとっても「わかりやすい」「使いやすい」、安心で安全なバリアフリー・ユニバーサルデザインに取り組みます。

POINT 3

病院改修プロジェクト最大のメリットは、改修工事中でも診療を行えること。病院側の経済的な負担を大幅にカットできます。ただし実現するには病院側の協力が必要不可欠です。そのため最初のコンサルティングの段階から入念な調査・打合せをさせていただきます。

あなたの病院の問題点を、簡単にチェックしてみましょう。

CHECK
老朽化に伴う壁のしみ、度重なる機器の故障、空調から流れてくる嫌な臭いなどはありませんか?
CHECK
医療技術や器具の変化に伴うスペースの不足・間取りの変化などはありませんか?
CHECK
ノートパソコンやスマートフォンの普及に伴いインターネット等、病院内のIT化は進んでいますか?
CHECK
新しい設備導入にかかる費用が大きな負担になりませんか?
CHECK
建築基準法の耐震性は満たしていますか?

上記は、どの病院にも起こりうるよくある問題点です。
病院再生プロジェクトでは、それぞれの様々な問題点を解決します。

設備についてできること
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給排水・衛生設備工事

配管の取替え作業では、診療を行いながらの改修となるため、老朽化した配管の使用を続けながらブロックごとに取り替えていくことで、配管系統、配管スペース、断水などを必要最小限に抑えることができます。

空調設備工事

セントラル方式と個別方式が入り混じり管理ができない場合や、セントラル方式の冷温水配管の漏水により天井などにカビが発生する場合は、全てを個別方式のパッケージエアコンに取替え、ナースステーションで一括管理できるようにします。また、個別方式に取り替えることで個室のグレードUPに繋がり、漏水を防止できます。

電気設備工事 A

老朽化している受変電設備・電線・分電盤は、改修および増築により受変電設備をまとめます。 また、近年の医療・電気機器の発達に伴い、天井及び壁内の配線が増設され管理範囲を超えていた場合、改修工事時に不要配線の完全撤去及び、老朽化した既設配線の完全撤去により天井・壁内の管理を安易に行うことができます。

電気設備工事 B

分電版、幹線の要領不足の場合は、全館総入れ替え工事を行います。この工事により、電気火災の予防、2次側配線の管理、機器の増設にも対応できます。また、将来に向けて電気設備、弱電設備を安易に増設できるよう電気用のパイプスペースを設けます。

換気設備工事

省エネ換気扇・空気清浄機を設置し、グレードUPと省エネを図るとともに、エアバランスを検討し計画換気を行います。エアバランスとは、室圧の管理をする上で、排気風量の合計と給気量が常に一定の偏差(オフセット)に保たれた状態。 建物の各部分をホワイトからブラックまでゾーニングすることにより空気の流れを作ります。産婦人科の場合は、新生児室等をホワイトゾーンとし、トイレをブラックゾーンとします。ホワイトゾーンから新鮮な空気を取入れ、ブラックゾーンより排気。こうすることにより近年問題になっているシックハウスに効果をあげるとともに、中間期には省エネ効果も期待できます。

システムのデジタル化

患者様が医師・看護士といつでも連絡が取れるようにする、ナースコールシステムのデジタル化も大切な問題解決です。アナログからデジタルへの移行を工事範囲ごとに随時切り替えながら、ナースコールのデジタル化と他の医療機器との連動を実施。PHSを同時導入し、医師・看護士が個別で子機を携帯することで充実した看護システムを可能にします。また、パソコンの普及によるブロードバンド化、院内ペーパーレス化、さらにこれから進んで行くITにも対応できるように電話回線・同軸ケーブル・LANケーブルなども大幅に見直し。全館幹線からスタッフルーム・各病室へと先行配線を敷設するため、迅速な対応ができるようになります。

誘導灯の交換

既存の中型誘導灯からB級高輝度誘導灯に移行した場合、73%の省エネが実現。ランプの寿命は7倍になり、ランニングコストも削減できます。

照明器具の改善

照明器具は、従来の蛍光灯の冷たい雰囲気から、主に電球色を使用した柔らかく暖かい雰囲気に変わり、ゆったりとくつらげる空間になります。

デザインについてできること
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安心・安全なユニバーサルデザイン

医療施設としての様々な機能を効率的に発揮させながら、様々な患者様にとってわかりやすく使いやすい、安心・安全な空間作りに取り組みます。くつろぎの空間から生まれる安心感が患者様の癒しとなり、同時に最先端の高度な医療技術をイメージさせるデザインをご提案します。

医療技術の変化に柔軟に対応できるデザイン

時代とともに変化する医療技術や診療内容、人の動線に対応できるよう各空間をデザインします。既存の構造を生かしつつ、新しい器具の登場によるスペース不足や間取りの変化などに対応でき、今後数世代に渡り改修する必要のない病院へと変化させます。

診療科目に合わせた適切なデザイン

内科・外科・整形外科・産婦人科・小児科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科・眼科・心療内科・歯科など、病院は診療科目によって必要な設備や機能が異なります。それぞれの病院に合った適切な改修により、ホスピタリティの向上を目指します。

耐震性についてできること
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日本の建築基準法は昭和25年に制定されました。
その後数回の大震災を経験し、耐震性能の向上を目的として建築基準法施行令の改正が行われてきました。そのため昭和56年以前に建築された建物は、現在の建築基準法の耐震性を満たしていない建物であることが予想されます。

建物を増築したり改築したりする場合、旧耐震建築物に対しては現在の耐震基準を満たしているかを確認する必要があり、耐震診断が必要になります。(昭和56年以降の建物も耐震性のチェックは必要です。)

例えばコンクリートの建物の耐震診断の場合は、1次診断~3次診断まであり最適で効果的な診断方法を行う必要があります。耐震診断の結果によっては、建物に鉄骨の補強材を入れたり、柱に鉄板をまいて耐震性能を高めることができます。ただし、耐震診断の方法は各行政庁と詳細な打合せをする必要があり、また耐震補強も時間と費用がかかる可能性があります。

作業の流れ

1. ご相談・申し込み
電話、メール、ご紹介にてご相談・お申し込みいただきます。受付後こちらよりご連絡させていただきます。近所であるという方はもちろん直接CASEへ来られても構いません。
2. コンサルティング1回目
ご要望、現在の問題点、条件、イメージの確認などの打ち合わせを行います。
3. 調査診断
コンサルティングの内容を基に、敷地調査、既存平面調査、既存仕上げの調査、既存躯体の調査、建築基準法の適合性、消防法の適合性、耐震診断既存電気、給排水、空調、防災等設備、システムの調査を行い、診断・報告書を作成いたします。
4. コンサルティング2回目
調査・診断報告書を基に、既存建物の現状を把握して頂き、条件、ご要望、問題点の再確認と、改修メニューの確認、コスト計画、工程計画の基本計画立案を検討致します。
5. 基本設計
病院担当者、または現場の責任者と打ち合わせ、検討を重ねながら基本設計書を作成致します。
6. 実施設計
基本設計所でまとまった案に基づき、建物の工事の見積り、施工に必要な実施図面(仕様書、建物設計図、構造設計図、設備設計図)を建物性能、グレード、コストを考慮しながら作成致します。
7. 施工業者選定・工事請負契約
実施図面、現場説明書、要領書を基に現場説明会を行い、最低価格業者からの見積りをチェックし、施工業者との工事契約のサポートを行います。また、ご要望や状況によっては1社に絞って見積もり合わせをする場合もあります。
8. 施工管理
工事請負契約に基づき施工をチェックし、施工業者より提出される書類や現場での確認検査を行います。
9. 工事竣工
工事が竣工後、設計図面通りに工事ができているか設計管理者により竣工検査を行います。手直し等終了後、施主竣工引渡検査を施主立会いのもと行い、検査合格後竣工図面、引渡書類を確認していただいた後建物を施主引渡となります。竣工後、1年・2年検査、アフターメンテナンスの説明も行います。